ワンランク上の、洗練された味わい
特別本醸造ならではの芳香と味わい、淡麗でやや辛口の澄んだ味わいの中にも酒本来の旨味を残しつつ、抜群のキレを伴うサッパリとした後味が特徴です。
本醸造の月よりもワンランク上の、洗練された味わいの上級定番酒です。
※「〆張鶴」は蔵元様の意向により販売カートを設けておりません。
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成 分 等 |
日本酒度 |
+3.0(辛口) |
酸 度 |
1.3 |
AL度数 |
15.0 |
精米歩合 |
50% |
原料米 |
五百万石 |
産 地 |
新潟県 |
蔵元紹介
宮尾酒造 新潟県
宮尾酒造は、村上市片町に文政2年(1819)に創業しました。銘柄の「〆張鶴」は〆縄のお清めに使用したことが謂われとされています。
新潟県北部の村上市は、200年前に鮭の本能である帰河性を利用した増殖による漁業「種川制」を発見したことでも有名で、宮尾酒造は、その鮭が遡上してくる三面川の支流・門前川沿いに蔵を構えます。この三面川でとれる鮭は、平安時代には京都へ、江戸時代には将軍家や大名家に送られた歴史を持ちます。
創業は江戸時代にも遡りますが、村上の城下で廻船業を営み、北前航路に交易する一方、酒造りに励んできた様子は蔵の佇まいや当時の文献からも偲ぶことができます。
その中でも、精白技術が悪く腐造酒による倒産が最大の悩みであった江戸時代にあって、二代目の宮尾又吉氏が酒造技術を一巻の書物として著した「酒造伝授秘宝之巻」は、伝統の技術を継承する貴重な存在であり、今では蔵の宝となっています。
長い歴史と伝統に育まれてきた〆張鶴は、今や新潟を代表する芳醇な美酒として全国の地酒ファンから愛され続ける、非常に有名銘柄の一つです。
採算を度外視し、質にこだわった酒造りは多くの方々に支持され、販売も問屋経由ではなく契約小売店だけで行っています。
「商売的な感覚や損得で酒を造りたくはない」という心意気から、酒造業界全体が3倍醸造による甘ったるい儲け酒に走った時代も、新潟の地酒が淡麗辛口ともてはやされた地酒ブームの中でも、「代々受け継がれてきた後味のさっぱりとした旨口の酒。本来の旨味があり、しかもさらりとした飲み口の酒質こそ伝統の味」とひたむきに品質本位の酒造りに取り組み、伝統の味を頑なに守り続けてきました。
ふくよかな味の膨らみと豊かな旨み、キレを伴ってさり気なく消えていく綺麗な後味は、多くの酒好きが美味しいと魅せられる、時の流れを超えた独自の風格を漂わせています。